はじめ

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おわり


通り抜け日記

kaitenz
電車を降りたら夜になっていた。

駅からの道をまっすぐ進んでいけば、海岸に着くらしい。
いろんな店が並んでいたけど、ほとんど閉まっていて少々寂しい。
暗くて顔が見えないが
カップルやクラブ活動と思われる集団が通り過ぎる。

海岸の入り口で信号待ちしていると、何台もの自動車が一瞬で走り去る。
みんな海に来たんだろうか。

入り口に立っても先がまっくらでなんだかわからない。
ゆっくりした弱々しい波の音。
こちらへおいでおいでと手招きされてるようだが。
なにか地獄の門をくぐる気分で足を踏み入れる。
砂地…
黒い空と海が本当に目の前に広がった。

波の音しかない。
まっくろな水が何度もこちらに向かってくるのが不気味。
何か近付いてくると思ったら
ランニングしてる人だった。寒いのに軽装だ。

さっき二三人、自分と同じように着いたはずだが
いつのまにか誰もいない。
波がこちらにやってきて消える。
またやってきて消えていく。
海と空と自分だけになったみたいに、ぼーっとつったっていた。

後ろをだれか通り過ぎた気がする。
もういいかなと思って引き上げた。

電車に乗り込んだら、自分の他に誰もいない。
驚いていると車掌がやってきて、
「ここはグリーン車です。」と教えてくれた。
あわてて他の車両に移ると大勢の人がいる。なるほどである。

そういえば茅ヶ崎といえばサザンオールスターズじゃないか。
あの景色であの曲を発想したんだとしたら、大大大天才だな。

せっかくなので渋谷の青山ブックセンターに。
探してた本はなくて、予定外のものをなんだか大量に購入。


(maruyama)